2025.3.29

尿酸値が高いと本当にプリン体多い?

尿酸値が多いと、尿酸のもととなる「プリン体」が多いと思っている方がまだまだ多いようです。確かに、ビールやラーメンなどプリン体を多く含む飲食物を多量にとっていると、体内でプリン体から尿酸に変わり、尿酸の針のような結晶が関節部分などに溜まると風が吹いても痛くなるような「痛風」になります。

ところが、高尿酸血症や痛風の方の実態を調べるとプリン体を多く含む飲食物を摂っている「腎負荷型」は約1割程度で、「尿酸排泄低下型」が約6割を占めることがわかりました


参考)日本痛風・尿酸核酸学会ガイドライン改訂委員会 高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン第3版 診断と治療社 2018:95-8

【尿酸排泄低下型とは】

尿酸値を高くする原因の「尿酸排泄低下型」とは、プリン体はそれほど多く摂っていないにもかかわらず、尿酸の排泄がうまくいかないタイプです。
この原因、実は「インスリン」なのです。インスリンが尿酸の排泄を抑制してしまうのです。

インスリンが増える状況・・・つまり甘いもの、炭水化物が多い食事がインスリンの分泌を増加させる原因となります。

【尿酸値が高い方】

尿酸の基準値 男性…3.8~7.0mg/dl、女性…2.3~6.5mg/dl ※病院によって異なります。

まず、プリン体が多いものを摂りすぎていないかチェックしてみてください。それほど、プリン体が多くない方は、甘いもの、炭水化物の摂り過ぎをチェックしてみてください。

大抵は、どちらかが原因ですので、多く摂りすぎているものを控えることが第一歩です。