2025.4.7

γ-GTPが高いとお酒の飲み過ぎ?

肝臓の働きの一つに「解毒」機能があります。肝臓は、アルコールや薬など、いつまでも体内にあると体に害を与えかねないものを、水に溶けるゴミと水に溶けないゴミに分別して解毒します。γ-GTPは解毒にかかわる酵素のため、解毒に負担がかかっている場合に反応性に増加します。

【解毒異常だけでないγ-GTPの上昇】

γ-GTPの存在場所は、主に肝臓内や肝臓から十二指腸に流れる胆汁の通り道である「胆管」に存在します。(膵臓や腎臓にも存在しますが、血中にほとんど出ませんので血中γ-GTPのほとんどは肝臓に由来するものです)。そのため、この胆管が閉塞されるような病気の場合、胆管内のγ-GTPの濃度が高まり血液中にγ-GTPが漏れ出し、血中γ-GTPが上昇します。

【胆管が閉塞されるような病気】

つまり、肝内胆汁うっ滞、肝硬変、胆石症、胆管炎、肝臓がんなどによって胆管が閉塞されることでもγ-GTPは上昇します。