検査値はこう見る!
2025.11.1

血中コレステロール検査の種類にはどのようなものがありますか?

ひとえに血中コレステロールといっても、実は次のような様々な血中コレステロール検査があります。

※基準値は、日本臨床検査標準協議会JCCLS共用基準範囲を採用

●総コレステロール(TC)

(基準値:142-248mg/dL)

血中の全てのコレステロール(下記のものをすべて含む)

●HDLコレステロール(HDL-C)

(基準値:男性:38-90mg/dL 女性:48-103mg/dL)

 HDLという船の役目のものに古くなったコレステロールを載せ肝臓に戻す。

●LDLコレステロール(LDL-C)

(基準値:63-163mg/dL)

 LDLという船の役目のものに新しいコレステロールを載せて各組織に運ぶ。
 HDLからLDLに古くなったコレステロールを積み替え肝臓に戻すことも。
 ただ多すぎることで動脈硬化の原因になりうる。

●nonHDLコレステロール(nonHDL-C)

(基準値:男性:104-158mg/dL 女性:94-145mg/dL)

総コレステロールからHDLコレステロールを引いたもの。LDLだけでなく、VLDLなど他のコレステロールなども動脈硬化の原因になるため、最近ではLDLコレステロールではなく、nonHDLを測定されるようになってきました。