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「抗核抗体」って何の検査?〜自分の体を守る防衛隊のサイン〜
病院の血液検査で、「抗核抗体(こうかくこうたい)」という項目を見たことはありませんか? 漢字ばかりでなんだか怖い名前ですが、実はこれ、私たちの体を守る「免疫」の働きを知るための大切な検査なのです。
今回は、この「抗核抗体」が何を示す数値なのか、分かりやすく解説します。
免疫は「体の防衛隊」
私たちの体には、外から入ってくるウイルスやばい菌と戦ってくれる「防衛隊(=免疫)」が備わっています。この防衛隊のおかげで、私たちは健康に過ごすことができます。
ところが、この防衛隊が時々「勘違い」をしてしまうことがあります。 外からの敵ではなく、自分自身の正常な細胞を「敵だ!」と思い込み、攻撃してしまうのです。
抗核抗体とは「勘違いのサイン」
細胞の中心には、細胞の働きをコントロールする「核(かく)」という司令塔があります。 防衛隊が勘違いをして、この「自分の細胞の司令塔(核)」を攻撃するための武器を作ってしまうことがあります。この武器の役割をするのが「抗核抗体」です。
つまり、血液検査で抗核抗体を調べるということは、「体の中で、防衛隊の勘違い(仲間割れ)が起きていないか?」をチェックしているのです。
「陽性(+)」と言われたら、病気なの?
検査の結果、抗核抗体が「陽性(基準値より高い)」と出た場合、「膠原病(こうげんびょう)」や「リウマチ」といった、免疫の異常による病気が隠れている可能性があります。
しかし、ここで一番お伝えしたいのは「陽性=すぐに病気」ではない、ということです。
実は、まったく健康な方でも、年齢とともに防衛隊の少しの勘違いが起こり、抗核抗体が陽性になることはよくあります(特に女性に多く見られます)。数値が高くても、体に何の症状もなければ、そのまま治療の必要がないケースもたくさんあるのです。
こんな症状がある時は要注意!
もし抗核抗体が陽性で、さらに以下のような症状が長く続いている場合は、医師にしっかり相談することが大切です。
- 原因のわからない発熱が続いている
- 朝起きると、手や指の関節がこわばって動かしにくい
- あちこちの関節が痛む、腫れている
- 日光に当たると、顔に赤い発疹が出る
血液検査の結果を見て「どういうことだろう?」「怖いな」と不安になったときは、一人で悩まず、ぜひお気軽に薬局の窓口で薬剤師にお声がけください。一緒にお薬や検査値の疑問を解決していきましょう!