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BNPやNT-proBNPとは何の検査値?
健康診断や病院の血液検査で、比較的最近見られるようになった検査項目に「BNP」や「NT-proBNP」があります 。これらは一体何を示す数値なのでしょうか? 結論から言うと、これらは心臓に関する検査値です 。今回は、このBNPやNT-proBNPの正しい見方と、数値が高いと言われたときの生活のポイントについて分かりやすく解説します。
BNPやNT-proBNPは、一言で表すと、「心臓への負担(元気度)をみる指標」として用いられています 。
私たちの体は、血液中に必要以上の水分が溜まってしまうと、血液を全身に送り出す「心臓のポンプの働き」に大きな負担がかかってしまいます。 すると心臓は、「これ以上負担をかけないで!もっと血液中の水分を減らして!」というSOSのサインとして、BNPやNT-proBNPというホルモンを分泌するのです 。
BNP、NT-proBNP最新の基準値と心不全リスクの判定
BNP: 18.4 pg/mL以下
NT-proBNP: 55 pg/mL以下
さらに、2025年度に改訂された最新の「心不全診療ガイドライン」では、心不全の早期発見・早期介入をより重視する内容となり、新しい判定基準(カットオフ値)が設けられました 。
ご自身の数値と照らし合わせて確認してみましょう。
- BNP 18.4未満 / NT-proBNP 55未満
- 判定:心不全の可能性は極めて低いです 。
- BNP 18.4〜35未満 / NT-proBNP 55〜125未満
- 判定:直ちに治療が必要な心不全の可能性は低いですが、経過観察が必要です 。
- BNP 35〜100未満 / NT-proBNP 125〜300未満
- 判定:前心不全・心不全の可能性があります 。
- 心臓の構造的・機能的異常が疑われるため、必要に応じて専門医への受診をおすすめします 。
- BNP 100以上 / NT-proBNP 300以上
- 判定:心不全の可能性が高い状態です 。
- 胸部エコーなどの詳しい検査が必要です 。
- BNP 200以上 / NT-proBNP 900以上
- 判定:高リスクの心不全です 。
近い将来の入院や死亡イベントのリスクが高い状態とされています。
数値が高い時の生活のポイント:水分と塩分の関係
検査値が高いと、「血液中の水分が多いから、水分を控えないと!」と思いがちです 。 しかし、極端に水分を減らしすぎると、今度は血液がドロドロになって血管が詰まりやすくなったり、腎臓を傷めたりする原因になることがあります 。
水分は「適量」をしっかり摂ることが大切です 。 「飲まない」のではなく、医師から指定された1日の目安量(例:1L〜1.5Lなど)を、1日の中で小分けにしてこまめに飲むのがコツです 。
実は、水分以上に気をつけていただきたいのが『塩分』です。
塩分を摂りすぎると、体はその塩分濃度を薄めようとして、水分を体に溜め込もうとしてしまいます 。つまり、塩分を控えれば自然と喉の渇きも抑えられ、体内の余分な水分も抜けやすくなるのです 。
検査値で気になることがあれば、ぜひお気軽に薬局の薬剤師や、かかりつけの医師にご相談ください。